ペナルティエリアとは違う?ゴルフ場には立ち入り禁止エリアが存在する
ゴルフ場には、立ち入り禁止エリアが存在します。プレー前にキャディーから説明されることもありますが、基本的なマナーであるため、くわしく説明されないこともあります。しかし、初心者ではどこが立ち入り禁止なのかわからず、知らないうちに侵入してしまうことも。そこでこの記事では、ゴルフ場の立ち入り禁止エリアについて解説します。
ペナルティエリアはどんなエリア?
ゴルフ場では「ペナルティエリア」という場所が存在します。しかし、ペナルティという名がついているとはいえ、立ち入り禁止区域というわけではありません。
ペナルティエリアとは、赤や黄色の杭や線で示されるゴルフコース上の特定エリアです。ここは、ボールを探しづらい、もしくは打つのが困難な区域を意味します。ペナルティエリアには池や川、海などの水域が含まれるのはもちろん、水がない場所でも指定可能です。たとえば、崖や岩場、ブッシュ、森などもペナルティエリアに設定されることがあります。
規則によると、ボールの一部がペナルティエリア内に触れている、またはその上にある場合、ボールは「ペナルティエリアにある」と見なされます。ペナルティエリア内のボールはプレーを続けるのが難しいため、通常はペナルティを受けたうえで救済措置を選択することになります。
このように、ペナルティエリアはプレーに大きな影響を与える重要な要素です。
自分が使ったティーイングエリア以外は立ち入り禁止
ゴルフは、スイングやショットの技術だけではなく、マナーも重要なスポーツです。コース内には、守るべきルールやマナーがいくつか存在します。
その中でもとくに重要なのが、使わなかったティーイングエリアに立ち入らないことです。これは、一見すると些細なことに思えるかもしれませんが、じつは多くのゴルファーが忘れがちな重要なマナーです。ティーイングエリアとは、ゴルフコースの最初の打撃地点であり、特別に整備されています。
通常、ホワイトティーやバックティーからプレーすることが多いですが、周囲にはシニアティーやレディースティー、ゴールドティーなど、さまざまなティーが並んでいます。自分が使わなかったティーイングエリアを横切ることは、コースの美観や芝生の保護の観点から、マナー違反とされています。ティーイングエリアはプレーのために特別に整備されているため、多くの人がその場所を踏み荒らすと、芝が傷んでしまうのです。
また、このマナーを守ることは、全てのゴルファーが気持ちよくプレーを始められるよう配慮することにもつながります。ゴルフは個人のスポーツでありながら、同時に多くの人が共存する環境で行うため、互いに配慮し合う姿勢が求められます。とくに仲間同士でのセルフプレーでは、このようなマナーが浸透していないことが多く「知らなかった」という人も少なくありません。
近年は、乗用カートを導入しているコースが増え、ティーショットを打った後にカートに乗って次の地点に向かうことが一般的になっています。これにより、4人が並んで2打目地点に向かう機会が減り、ティーイングエリアの重要性が忘れられがちです。
しかし、こうした便利さがマナーを犠牲にしてはいけません。ティーイングエリアは、ほかのプレーヤーのためにも大切にするべき場所なのです。
サブグリーンもボールの回収時以外立ち入り禁止
ゴルフはスコアを競うスポーツであると同時に、プレーヤー同士のマナーやルールを重んじるスポーツでもあります。その中でもとくに重要なのが「サブグリーン」の扱いです。
サブグリーンとは、グリーンの周囲にある芝生のエリアで、ボールを回収する際に限り立ち入ることが許されていますが、それ以外の状況での進入はマナー違反とされています。サブグリーンに立ち入ることが許されるのは、あくまでボールを取りに行くときだけです。「横切った方が近いから」といってサブグリーンを横切ることは、ほかのプレーヤーにとって不快な行為となり得ます。
たとえば、サブグリーンの上をズカズカと歩いてしまうと、ほかのプレーヤーのショットのラインを妨げることになります。これが結果的にプレーの流れを悪くし、皆が楽しむゴルフの雰囲気を損なうことにつながります。もしそのような光景を見かけた場合は強く注意するのではなく、「マナーはこうなっているんだよ」とやさしく教えることも大切です。
また、ゴルフ初心者は、周囲のプレーヤーがどのような振る舞いをしているのかを観察するのも手です。経験が浅いうちは大目に見てもらえても、スキルが向上してくると「技術はあるのに、マナーを守れないプレーヤーだ」と思われかねません。したがって、早い段階からマナーを意識して行動することが、ゴルフを楽しむうえでの大切だといえます。
まとめ
最後に、ゴルフは技術やスコアが全てではなく、仲間と楽しくプレーすることが何よりも大切です。そのためには、マナーを守ることが必須です。自分が使わなかったティーイングエリアやサブグリーンにむやみに立ち入らないというマナーは、ゴルフのプレーをより良いものにするための基本です。ゴルフ場では、ぜひこのマナーを意識してプレーしてみてください。
芝の保護やほかのゴルファーへの配慮を忘れず、マナーを守ることで、すべてのゴルファーが楽しくプレーできる環境を維持していきましょう。